精油精度認定規程 (制定日 平成25年1月27日 施行日 平成25年4月1日)

精油精度認定制度の目的

アロマセラピーに使用する精油製品(以下「精油製品」といいます。)を消費者が安心・安全に使用するには、製品の品質が一定以上に保たれる必要があります。
現在、その品質管理は、各社独自の分析法で行われておりますが、基準となる方法はなく、よって個々で得られた品質を消費者が評価することは難しい状況です。

また、精油がナチュラルであることを特徴とするため、医薬品のような成分量の基準値を設けることも困難とされます。そこでこの度、一般社団法人日本アロマセラピー学会(以下「本学会」といいます。)では、消費者の安全性の向上を目的として、精油の精度認定制度を発足することになりました。

品質保証とその責任に関する学会の指針

本学会は、認定を受ける製品に対し、個々の製品の成分量の表示を求めますが、その基準値などは設定しません。
本学会は、成分表示を推奨するとともに、使用する分析法の精度管理を行い、精油製品の品質向上に貢献するものとします。その方法として、認定を受けた精油製品は、本学会の学術集会や論文での使用を積極的に推奨し、また、本学会の機関誌およびHPに公表します。

なお、表示量と認定の申請に使用された分析法について、本学会は何らの責任を負うものではありません。これに関する一切の責任は、製造または販売会社に帰属するものとします。

 

認定の意義

精油製品の認定は販売推奨を目的とするものではありません。
あくまで品質の向上・維持を目的とし、消費者の信頼と安全性を高めるための本学会の一活動と考えております。

認定対象者

本学会の賛助会員(法人)とします。

申請方法

申請書と以下の認定審査項目表に必要事項を記載し、本学会事務局に郵送してください。

認定申請項目(概要)

  1. 精油名(商品名)
  2. 植物名(和名、学名、一般名)
  3. 原料植物の生産地
  4. 採油法
  5. 採油部位
  6. 原料植物の有機認証の有無
  7. 製品のLot 番号
  8. 製品の保証期間(使用期限)
  9. 販売会社名(製造者、輸入会社)
  10. 製品の組成
  11. 製品の性状
  12. 容量
  13. 用途
  14. 分析方法
  15. 成分表
  16. クロマトグラム
  17. 分析のバリデーション
  18. その他の分析値(測定された物性)
  19. 添加剤の有無(必須)
  20. 容器または包材の材質
  21. 現地から輸入・流通までの過程の提示
  22. 添付する能書に記載すべき内容

 

申請から認定までの手続

認定の表示と認定シール

学会指定の認定ロゴマークを商品に表示することが可能です。表示はシール形式、もしくは商品に印刷する形式のどちらかになります。シールや印刷などの制作にかかる代金は別途請求させていただきます。
詳しくは、学会事務局(TEL:03-6268-0808)へお問合せください。

認定料

1製品(ブランドを意味します。)および1ロット毎に1万円とします。
認定料の支払いは、申請時とし、申請後の返還は認定不可を含め一切ありません。

認定の有効期限

認定の通知日から2年間とします。

認定の更新

認定を受けた製品および同ロットを引き続き更新する場合は、有効期限2か月前までに再申請を行ってください。
尚、更新料は1製品および1ロット毎に5000円とします。審査手続きは新規同様、項目7と同じです。

平成25年度の認定対象の精油

以下の10種類とします。ただし、以下の精油以外の種類に関しても受付は可能ですが、その場合は品質管理方法などについて予め本学会事務局に問い合わせてください。

  1. 真正ラベンダー
  2. ティートリー
  3. オレンジスイート
  4. グレープフルーツ
  5. ユーカリ(ラジアタ、グロブルス)
  6. クラリセージ
  7. イランイラン
  8. ローズマリー
  9. ペパーミント
  10. カモミール(ローマン、ジャーマン)

認定の取消し

申請項目の内容が事実と異なったり、認定マークを所定の方法に反して使用したりした場合は、認定を取り消します。

認定料

認定の申請内容に変更が生じた場合は、速やかに本学会事務局に通知しなければなりません。
変更の範囲が品質面に及ぶ場合は、再申請となることがあります。

認定のメリット

  1. 認定された精油製品には、認定マークが使用できます。
  2. 本学会のホームページ上に認定された精油製品が掲示されます。
  3. 認定された精油製品を用いた研究成果は、本学会の学術集会や論文で発表することができます。
  4. 本学会は、認定された精油製品を積極的に活用および推奨します。

審査結果等の非公開

認定不可とされた場合は、その審査の内容および結果について外部などへ公表することはありません。

申請書類の送付先

事務局住所
(株)ACEエンタープライズ内 東京都千代田区九段北4-3-24 KYONI BLDG.4F株式会社GEホールディングス内
日本アロマセラピー学会事務局 精油精度認定委員会
※尚、封書の表面に「精油申請書類在中」とお書きください。

認定料の支払方法

後日、学会事務局より入金依頼書をお送りいたします。指定の金額を学会の銀行口座へお振込みいただきます。