JSA基礎認定(旧医療職種認定資格)を取得済の方が受講できるセミナーです。
医療現場でのアロマトリートメントの手技(実技)を学ぶ実践的な内容となっています。
JSAトリートメント認定試験を受験される方にはこのトリートメントセミナーの受講が必須条件です。
セミナーは全12コマ(全18時間)から成り、1日あたり3コマを4日間に分けて開催します。
2018年度は東京・大阪での開催となります。東京・大阪を組み合わせての受講(例:第1回は東京、第2回は大阪など)が可能です。
受講資格 | 日本アロマセラピー学会の正会員であり、かつJSA基礎認定(旧医療職種認定資格)をお持ちの方(学生会員・非会員の方は受講いただけません) |
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受講料 | 20,000円(税込)/日 (事前に銀行振込要。※恐れ入りますが、振込手数料はご負担をお願いします) |
会 場 | 【東京】横浜未来看護専門学校 【大阪】森ノ宮医療大学 |
参加ポイント | 10点/日 |
日程 | 第1回:東京:5月13日(日) / 大阪:7月21日(土) 第2回:東京:6月3日(日) / 大阪:8月4日(土) 第3回:東京:7月1日(日) / 大阪:8月25日(土) 第4回:東京:7月8日(日) / 大阪:9月9日(日) ※実施日の約1ヶ月前から参加申し込み受付を開始します。 |
時間 | 10:30~16:15 (10:00 受付開始) |
看護師部会の目的である「臨床現場に役立つメディカルアロマセラピーの普及に取り組むこと」を基本としている。メディカルアロマセラピートリートメントを行うに際し、まず患者の心身の状態を、一般的な医学的知識に基づき把握し症状アセスメントを行う。
さらに、どの部位にどのような施術が必要であるかを判断し、患者に苦痛を与えず我慢させない安楽な体位で、しかも安心感と信頼感を与える施術ができることを目的とする。
何らかの症状のある患者に施術をすることは、健常者、あるいは自覚症状のない人への施術と大きな違いがあることを理解する。
その上で、患者の心身の状態を把握し、どの部位にどのような施術が必要であるのかを、症状アセスメントを通して理解できるように指導する。
手技においては、圧加減・力加減・スピードに留意し、気持ち良さを与える基本的な手技であるエフルラージュ(軽擦法)とペトリサージュ(揉捏法)を中心に学習する。臨床に役立つように病院用ベッドを用いて指導を行うことは、臨床現場での施術の導入がスムーズにできることにつながる。 さらに、身体を5部位に分け、各部位10分程度で行える施術を指導する。
このセミナーは、アロマトリートメントの基本的なコースであり、アロマセラピストの育成コースではない。多種類の施術の技法を学ぶのではなく、忙しい仕事の中で短時間に、いかに患者に優しさのあるアロマトリートメントを患者に我慢させない体位で行うことができるかである。
また、在宅の様々な住環境に対応した施術ができるように、施術者の体位の工夫も含め学習する。
【当日ご持参いただきたいもの】
【当日の服装】
症状アセスメントを行い、患者に対し安楽な体位作り (1回目~4回目) | 患者の心身の状態を把握した上で症状アセスメントを行い、患者に我慢させない安楽な体位を作ってから施術を行うことを学ぶ。健康な人と違い、症状が重度で体内に点滴・挿管チューブ・胃瘻などの異物がある場合は、心身の緊張が高いことを理解し、患者への気配りをしながら、緊張を和らげる施術方法を身に付ける。 症状に応じて患者へ施術を行っていくための理論的・技術的な裏づけを得る。 |
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在宅の住環境での 施術 | 在宅の施術は、医療機関の施術と異なることを理解する。 ベッドでの施術に際し、住環境による室内の家具の配置条件により、様々な場所にベッドが配置されている。患者の施術は、ベッドの配置などの諸条件に関係なく、必要な部位に施術をしなくてはならない。施術者がどのような姿勢で、患者の症状に合わせた部位に的確に施術することができるか。 このことを各部位の施術を学ぶ際に、受講生が思考しながら学びとることができる。 |
第1回 | 1 | トリートメントセミナーからJSAトリートメント認定の概要説明 | 看護師部会の目的とトリートメントセミナーが目指すJSAトリートメント認定についての概要説明。 | 所澤いづみ |
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患者に対して心をこめて優しさのあるアロマセラピートリートメントをすることを、臨床場面でのスライドを含めて学ぶ。 | ||||
2 | 背中うつ伏せ・側臥位 | うつ伏せで背中の施術を学ぶ。高齢者、がん末期疾患や病状によりうつ伏せができない場合が多い。その場合、患者とって側臥位の姿勢が安楽な場合は、側臥位の姿勢で背中の方法を学ぶ。施術者はボディメカニクスを利用し、自分の身体に負担の少ない姿勢で施術する方法を学ぶ。 | ||
3 | 背中端坐位 | うつ伏せも側臥位の姿勢も安楽でない患者や、肩から上背部と上肢の施術が必要な乳癌患者の場合は、端坐位あるいはベッド上での座位の姿勢による施術方法を学ぶ。 | ||
第2回 | 4 | 筋肉とリンパの基礎知識 | 施術に必要な筋肉やリンパの走行と位置を解剖学的に学習する。 | 神保太樹 |
5 | 上肢 | 主にエフルラージュ(軽擦法)の手技を学ぶ。他にもペトリサージュ(揉捏法)を用い、圧加減・力加減・スピードに留意しながら、気持ち良さを与える上肢の施術ができる。特に、麻痺や拘縮がある患者の関節可動域や手指の動きを観察しながら、丁寧に痛みを与えず施術ができる。 | 所澤いづみ | |
6 | 頭皮・顔・デコルテ | 頭皮の湿疹や腫瘤などの有無を観察し、頭皮 の施術ができる。顔は表情筋の緊張が高い、パーキンソン病や顔面神経麻痺などの症状に、施術の必要性を理解した上で施術ができる。 | ||
第3回 | 7 | 妊産褥婦へのアロマセラピー | 妊娠期、分娩期、産褥期において使用するタイミングや精油を具体的に紹介する。 | 横田実恵子 |
8 | 下肢(仰臥位・側臥位) | 主にエフルラージュ(軽擦法)とペトリサージュ(揉捏法)の手技を用い、患者にとって安楽な姿勢を作ってから圧加減・力加減・スピードに留意しながら施術ができる。仰臥位の姿勢が辛い患者で、側臥位の姿勢が安楽である患者には、側臥位で施術する方法を学ぶ。特に、麻痺や拘縮のある患者の場合は、上肢と同様に、関節可動域を観察しながら患者の足趾の動きを観察しながら、丁寧に痛みを与えず施術ができる。 | 東京:所澤いずみ大阪:横田実恵子 | |
9 | 車椅子での下腿 | 車椅子が安楽である患者の下腿の施術を学ぶ。または、ベッドに限らず、どのような状況下にある患者でも施術ができると言うことを学ぶ。 | ||
第4回 | 10 | 精油のブレンド | 精油成分とその作用を理解しながら、疾患、症状に対して安全で効果的な精油の選び方と相乗効果のあるブレンディング方法を学ぶ。療法的、かつ精油の香りの種類や強度、持続性を識別して調和のとれたブレンドが調合できる。 | 久保浩子 |
11 | 看護ケアで行えるアロマセラピー | 看護ケアで行えるアロマセラピーの方法を紹介する。保清時、おむつ交換時や排液などの消臭や室内の空気を清浄化するスプレー、エンゼルケアの時など、様々に使用できるアロマセラピーの方法を学ぶ。患者・施術者自身の自己免疫力を向上させるには、「楽しむ」要素が重要であることを学ぶ。 | 東京:三好理恵大阪:奥野准子 | |
12 | 腹部 | 仰臥位で腹部の施術を学ぶ。腹水貯留の患者と便秘の患者に対する力・圧加減・スピードの違いを理解し施術ができる。時間的な余裕がある場合は、学んだ部位の施術を復習する。 | 所澤いづみ |
※職種や性別を問わずご受講いただけます(看護職以外の方でもご受講いただけます)。
※受講者数が極めて少ない場合、締め切りを待たずに非開講(中止)を決定することがございます。その場合はご入金された受講料はご返金いたします。