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災害支援活動(熊本地震)

熊本地震に対する継続的な支援活動について

日本アロマセラピー学会は、熊本地震の支援活動を2016年5月~2018年5月まで、隔月に行ってきました。当学会の特徴であり強みは、アロマセラピーを用いて多職種の医療従事者の方々が協力して支援活動が行えること、さらに、この活動を支えて下さる賛助企業様から沢山のアロマ用品のご寄付をいただき、被災者の皆様にそれを用いて、活動をさせて頂くことができたことです。

私達の活動は、定期的で継続的な医療従事者の学会による支援活動と言うことで、被災者の方々や現地相談員のYMCAの方々からも信頼を頂いていたように思います。2年間にわたる活動報告が下記に記されていますので、お読みいただけると幸いです。皆様のご支援とご協力を心より感謝申し上げます。

熊本地震災害ボランティア活動報告

熊本地震災害ボランティア活動ガイドライン(熊本地震ボランティア支援委員会)

熊本支援担当理事 所澤 いづみ

第13回 熊本震災ボランティア活動報告(2018年5月12日)

2018年5月12日(土)は、とても感慨深い一日でした。と言うのは、2016年4月に起きた熊本地震災害に対し、日本アロマセラピー学会が2年間行ってきた災害ボランティア活動の最終日だったからです。最終日であることを被災者の方には、事前にお伝えしていませんでした。活動開始前には、既に数人の方が木山仮設団地北集会所の前で、私達を待っていて下さいました。当日はボランティア学会員11人で、22名の被災者に手足の施術、お話、ハーブティーサービスなどを行い、北集会所は和やかで楽しい空間に包まれていました。

現在、熊本支援ボランティア学会員は徐々に増えて13名になりました。みんな、優しい思いのあるボランティアです。私達はアロマによる支援活動を通じて、計り知れない辛い体験をされた被災者の方から、前向きに生きていく姿を学ばせて頂きました。活動当日もアロマの宣伝のために、ボランティア数人で仮設団地を歩きながら、“アロマの手足のマッサージをしませんか?”と家の外にいる方に声をかけて回ると、みんな気持ちよく返事をして受け入れて下さるので、私達は近所の会話の中にちゃっかり入り、話が盛り上がり、「後で集会所に行くね。」と言う会話になりました。

自治会長(男性)が手足の施術を受けに来てくださいました。「男だからいいよ。綺麗にならなくてもいいよ・・」と、以前言っていたのですが、初めて施術を受けて言われたことは、「思っていたマッサージと全然違うな!よかったよ!よかったよ!」とニコニコ顔が印象的でした。自治会長は、家に戻ってボランティア全員分の被災者手作りのキューピーのストラップなどを持って来られ、プレゼントして下さいました。感謝の気持ちが一杯入っている被災者の方から頂いた手作りプレゼントは、私達の思い出であり宝物になりました。

熊本支援担当理事 所澤 いづみ

自治会長や皆様から頂いた手作りプレゼント品

第12回 熊本震災ボランティア活動報告(2018年3月10日)

この日の熊本は、雲ひとつない青空。ポカポカする陽気の中、11時からのスタートです。午前中は来られる方も少なく、外を歩く人もまばらでした。しかし、午後になり予想以上の人数にお待たせする事もありましたが、17名の方にトリートメントが提供できました。クラフト作りには小さなお客様もあり、部屋の中の平均年齢が一気に若返りました。シュワシュワ入浴剤を作る際、材料をスプーンで慎重に計測する子、大胆に入れる子など様々でしたが、みなさん家庭科の授業のごとく真剣に取り組んでいました。「お母さんにあげるから、お花の香りがいい」とラベンダーを選んだり、「食べるのが好きだから」とオレンジを選んだりと、微笑ましい現場でした。エッセンシャルオイルを入れると心地良い香りが広がり、「匂いがするー」と大興奮。それぞれの想いが詰まった入浴剤が仕上がり、顔をほころばせ大事そうに持ち帰られていました。クラフトは大人3名と小さなお客様4名で楽しい時間を過ごせました。

トリートメント中は被災された方の思いがこぼれます。被災後、息子さんの所にいたが気を使う事があって仮設へ来た方もおられ、環境の変化とそれに伴う様々な事情が胸が痛みました。しかし、仮設での生活は色んなイベントがありいい事もあるとの言葉があり、私達の活動が少しでも役に立っていることを嬉しくも思いました。来月で震災から2年が経ちます。このボランティアは、何もかも初めての私にとっては貴重な時間であり、日々の看護の場面でもこの経験を生かして行きたいと思っています。

看護師 松尾 綾子

集会所での手足の施術
子供と一緒にシュワシュワ入浴剤作り

第11回 熊本震災ボランティア活動報告(2018年1月13日)

今回も木山仮設住宅集会所にてボランテイアを行いました。参加者は医師1名、理学療法士1名、看護師4名で行いました。

私は午前11時からの出前講座の準備のために朝9時過ぎには集会所に着いていました。スクリーン、プロジェクター、パソコンをセットし準備が終わりました。

看護師が数名集まったところで集会所の周辺がにぎやかになり何事かと集会所の外に出たところなんと読売巨人軍の杉内投手(元ソフトバンク)と名前はわかりませんがもう一人巨人軍の選手が仮設住宅に来ており子供たちにサインをしていました。多くのテレビクルーやフジテレビのアナウンサーも選手を囲んでいました。我々もボランテイアのことを忘れて一緒に写真をとったりしました。

時間になったので集会所に戻り「認知症とアロマ」と題して30分程度お話しさていただきました。参加者は10名程度でしたが皆さん熱心に聞かれ質問もいくつか出ました。

午後はいつものようにアロマトリートメントを14~5名程度の方に行いました。これまで何回かお見えになった方も多く来られていました。

医師 河村 康司

仮設団地で杉内選手と
河村医師による被災者への講演写真
集会所での下肢の施術

第10回 熊本震災ボランティア活動報告(2017年11月11日)

支援の日はいつも良い天気に恵まれます。
今回は医師1名、ボランティアスタッフ8名の参加で活動を行いました。

午前の部は、6種類の精油を選べるシュワシュワ入浴剤作りと、保湿ケアオイル作りを行いました。
入浴剤作りは初めての支援活動内容で、住民の方も支援者も興味深々。重曹が膨れないように少しずつ水分を 入れて行き、さながら科学の授業のようでした。辺りには精油の香りがいつもより漂い心地よい空間が出来ていました。

集会場が開くのを待っていらっしゃる方もおられましたが、土曜日の良いお天気のおかげか干し柿作りをされている姿が見られ「今年初めて干し柿を作ろうと思って。終わったら来ますね。」と元気な言葉が返ってきました。
殆どの仮設住宅の軒下には、綺麗にむかれた干し柿が沢山吊るされていました。

午後の部は、手足のアロマトリートメント、医師による健康相談を行いました。
干し柿作りが済まれた方もアロマトリートメントに来られ、「ここには同じ境遇の人が協力しているから安心して住めます。」「気持ちいいね。来てもらってありがとうございます。」など心情を含めた言葉を聴くことが出来ました。

私は4ヶ月ぶりに、今回3回目の支援活動に参加させて頂いたのですが、玄関先に「空室」の文字が目立つようになったと感じました。しかし200戸500名の方が仮設住宅での生活を続けられており、ボランティアを心待ちにされている方、集会場に来れない方共に継続支援の必要性を強く感じた日となりました。

看護師 高橋 千佳

重曹、クエン酸、小麦粉、水、精油を使います
シュワシュワ入浴剤の完成です

第9回 熊本震災ボランティア活動報告(2017年9月9日)

朝晩涼しくなってきた熊本では、先月末地震で被災し不通だった阿蘇の道路も開通し、大きな迂回が解消されています。また、断水も改善し復旧が進んでいます。私たちが活動している益城町でも新しく農業用井戸が給水されるなど、少しずつ被災地の方々の暮らしは変化しています。

今回は医師1名、看護師6名、理学療法士1名でボランティア活動を行いました。いつもの集会場でハンド・フットのトリートメント、ハーブティーの提供、在宅でのトリートメントを実施。今回は以前来られた方などが多かったように思います。毎回トリートメント後には、次回のお知らせもしており、「いつもカレンダーに書いているよ」とチェックして下さっていて嬉しく思います。

活動を行っていく中で、スタッフ間では集会場まで行くことが困難の方へのアプローチを考えることが増えてきています。生活の場へ訪問するため、信頼関係もとても大事になってくると思います。また、男性の方は比較的家の中で過ごされることが多いようで、出来るだけカラダを動かして欲しいと思うのですが、なかなか思うようにはいかないところです。今後の課題でもあります。

木山仮設団地でも引っ越しが進み、少しずつ「空室」の張り紙を目にするようになりました。みなさん生活のリズムが出来て充実されている一方で、「狭い空間で息が詰まる」、「眠れない」などの声を聞きます。今後も活動の中で傾聴し、少しでも仮設の方々がリラックスでき、元気になってもらえるよう活動していきたいと思います。

理学療法士 豊住 愛

集会場でのハンドトリートメント
木山仮設住宅集会場

第8回 熊本震災ボランティア活動報告(2017年7月8日)

7月8日、木山仮設住宅集会所にて、今回は、医師1名、理学療法士1名、看護師5名が参加して、14名の方にハンド・フットトリートメントを行いました。

ボランティア当日、雨は降らないものの、どんよりとした曇り空で、気温も湿度も高く、外に出るのも億劫な天気でした。いつもより利用される方が少なかったのは、お天気のせいだったのでしょう。

毎回楽しみに来られる方もいらっしゃいますし、仮設住宅に入る前の総合体育館でのアロマトリートメントを覚えていてくださり、久しぶりに来られた方もいらっしゃいました。

地震から1年3カ月、仮設住宅に全面移行して9カ月となり、時間が少しずつ流れています。前回トリートメントした方が退去されたことを聞き、喜ばしいことなのでしょうが、あの笑顔に会えないとなると、少し寂しい気持にもなりました。

私は今年の3月から参加し、今回で3回目です。トリートメントに来られる方の傾向として、ご高齢の女性の方が多いなぁと思いました。それで、お話を伺うと、土曜日ということで、若い方は、休日は気分転換に車で外出されることが多く、集会場での催し物にはあまり来られないとのことです。それでも、時には小さい子供さんや、そのご家族も来られて、ほほえましい様子の時もあります。今回も3人のお子さんとお母さまが来られていました。子供さんは同じ時間帯に来られていたボランティアの方が主催の七夕飾りの願い事を一生懸命に書いていました。他にもおいしそうなあんこ餅やきな粉餅を提供されるボランティアの方もいらっしゃいました。そんな感じで、この集会所ではゆるやかな時間が過ぎていきます。

さて、トリートメントを利用される方々は、様々なことを語られます。地震の頃の話から、今の生活について、ご自身のことや、ご家族のこと等など。経験する事柄や、それをご自身がどうとらえるのか、それが今のご自身にどう繋がっているのか、その内容は本当に様々です。地震という大きな出来事を経験され、それでも、その時から、現在まで日々の生活は続いて行きます。「ストレスとわかっているけど、食べすぎちゃう」「狭い(仮設の)収納をどう工夫して片づけるかが大事なの」など、一見どこでもあるような会話なのですが、地震を経験されてからの反応として、それをご本人がどう受け止めて話されているのか、注意深く聞きながら、そして、できるだけ気持ちに寄り添えるようにと心がけながら傾聴しています。先ほどのゆるやかな時間に見えるこの風景も、この場所で地道に懸命に生きておられる方々の願いのようにも思えました。

最後に、毎回報告で書いてあることなのですが、集会場に来られる方以外にも、外に出られない方々もいらっしゃいます。そのような方々にもトリートメントを提供したい気持ちでいるのですが、連携のことや、短い時間のなかでの情報収集や声掛けには限界があるのも事実です。なにか良い方法があればと思います。

看護師 西岡 かんな

活動場所
集会所に飾ってあった花
集会所での施術

第7回 熊本震災ボランティア活動報告(2017年5月13日)

前日の大雨が嘘のような晴天の下、5月13日に益城町木山仮設住宅へ行って来ました。

今回は、看護師6名と理学療法士1名での活動で、私は2度目の参加となりました。

仮設住宅の集会所で、ハンド・フットトリートメントを行いました。

トリートメントを行いながら、今の生活や心境、今後のことなどを話されました。

ある高齢の方は、これまでの人生で戦争と震災という辛く大きな出来事に遭遇され、「戦時中を思えば、今の方がまだまし。これこら先は分からないけど、どうにかなると思うよ。」と笑って話されました。

その言葉には、人間としての強さを感じると共に、先の見えない不安感も感じ取れました。

集会所に来られる方は比較的元気な方で、元々ご近所だったり、知り合いの方にも多く声をかけていただき、穏やかで楽しい雰囲気でした。

ご案内する時は、「足のマッサージ?いいの?」「もったいない」などと遠慮がちな声が聞かれていましたが、トリートメントが終わる頃には表情も和らぎ、「幸せねー」「こんなにピカピカになったから歩いて帰れないね。」などと冗談も聞かれました。

他にも、沢山荷物を置いているので居住空間が狭くなり、息が詰まりそうだといった声も聞かれました。

総合体育館に比べ、プライバシーの保たれる仮設住宅に来ても、まだまだつらい生活を余儀なくされている方たちに少しの時間でも癒しが出来ればいいと思いました。

被災者でボランティアをされてた方からは、今は支援物資やボランティアに来られる団体もだいぶ減ったけど、こうして来て頂いてとても有難いとも言われました。

また、様々な理由で外出が困難な方には住宅訪問でトリートメントを行うのですが、ウェルカムばかりではなく、個人の生活空間へ入るということの難しさもあることを知りました。

挨拶や声のかけ方ひとつ、置かれている状況や気持を考えながらの試行錯誤だと思いました。

私自身、今後長期的な支援活動をするにあたり、所澤先生や他のスタッフの方たちに教わりながら、一人ひとりを大切にできるよう頑張ろうと思っています。

長崎への帰り道、熊本城に立ち寄ってみました。

熊本城の天守閣は、3年後の復旧を目指し、全体の復旧までは20年もかかるそうです。復興のシンボル熊本城を眺めながら、一日も早い復興を心から願った一日でした。

看護師 橋本 洋子

ニコニコ顔の素敵な被災者を取り囲むボランティア
集会所の前でボランティア仲間
熊本城

第6回 熊本震災ボランティア活動報告(2017年3月11日)

3月11日 ・・春の陽気の気配が感じられる暖かい日に、5月から継続している熊本地震の震災ボランティアへ木山仮設住宅に行ってきました。日本アロマセラピー学会有志による熊本震災ボランティアとして今回で6回目の活動となります。

今回は「移動図書館 おあしす」の方々と協働で、医師1名、看護師7名、PT1名で健康相談含むハンド、フットアロマトリートメントを約25名の方に行いました。移動図書館の車から本を借りて集会場に入り、読書の合間にトリートメントを受けたり、折紙を使った小物入れを作成中の方は途中手を休め施術を受けたりと終始リラックスし賑やかなひと時で、施術している私達も心温かくなる時間を過ごせました。「以前施術を受けてとても良かったと人に聞いてやってきました」「アロマって香を楽しむだけかと思っていたけど、いろんな効能があるのですね」「今度はいつ?楽しみに待っていますね」等の声。最初の頃は「アロマトリートメントって、何をするの?」いう声も聞かれていましたが継続して活動している中で自然と周知していき楽しみに待っていらっしゃる方が増えているように思いました。そのような声を聞き、より一層心を込めて施術したり傾聴したり共有したいと思い、またこのボランティア活動の意義を改めて感じました。訪問トリートメントでも医師と同行の際は健康相談をしながら浮腫のひどい方の施術を行いました。これまで訪問には現地運営のYMCAの方の同行の後、施術を行ってきましたが、YMCAの方より「集会場にこられない方へはアロマトリートメントの話はしてあるので遠慮なく訪ねて下さい」と言われ、今後は独居や足の悪い方をリストアップし一人でも多くの方へ施術できるよう努めていきたいと考えています。仮設住宅の住民の方のほんの少しでも癒しと心身の支えになれるよう私達の活動がコミュニティの架け橋となれるよう、精一杯支援させていただけたらと思っております。また男性の方や様々な年齢層の方も参加しやすいような企画を行っていきたいと考えています。アロマを通してこういうのをやってみたらどうだろうか・・と何か提案がありましたら教えて頂けると嬉しいです。

施術の合間に住民の方と一緒に折り紙

あの東日本大震災の6年目の日の3月11日に木山仮設住宅の集会所にいらした方々と一緒に遠い東北の方に向かい黙祷をいたしました。「東北の人たちもまだ仮説住宅生活の人が沢山いる、私達も2年という話だがどうなるかわからない」とポロリ。もうすぐ熊本地震から約1年が経ちますが震災の記憶を忘れず、被災者の方へ元気を、癒しを与え続けられるよう頑張ろうと誓った一日でした。

現地担当 看護師 山口 玲子

被災者の方が作成された折り紙BOX紙

第5回 熊本震災ボランティア活動報告(2017年1月14日)

わたくしは医師として集会所に来られた方の健康相談と仮設住宅で住まわれている方の診察を行いました。

集会所ではセラピストによるアロマトリートメント、小児科医の小菅先生による小児対象の精油入りの手作り粘土を用いた遊びなどが行われました。

集会所に来られた数人の被災者の方が健康相談に来られました。被災者の方の話に傾聴しできる限り不安が解消できるように丁寧にお話しさせていただきました。

仮設住宅に行かれたセラピストの方から被災者の方の診察依頼があり往診しました。両下肢に高度の浮腫がある方でした。数年前から浮腫があるとのことでした。深部静脈血栓症対策プロジェクトいわゆるKEEP Projectで検診を受け血栓はないと診断されていました。足を背屈させてふくらはぎに痛みがあるかどうかなど一通り診察して深部静脈血栓症はないと判断しセラピストの方に施術を行っていただきました。

以上報告させていただきます。

河村 康司

1月14日、益城町木山仮設住宅での5回目の熊本支援活動を行いました。仮設住宅へお伺いするのは今回で2度目になりました。

今回は塩田理事長と医師2名、看護師4名、PT1名、アロマセラピスト1名の9名のスタッフでした。

事前の告知で、朝には数名の住人の方が集会場で待っておられ楽しみに待ってくださるのを感じ私達も嬉しくなりました。 仮設住宅ごとに雰囲気や環境が違います。

昨年の夏頃に出来た木山仮設住宅では、独居や高齢者が多く、冬の寒さもありなかなか住宅の外へ出られる機会が少ないようです。 連れ立って集会場まで来られる方はいいのですが、外へ出る機会が少ない方もいます。

今回は集会場では、アロマトリートメントとハーブティーカフェ、親子のアロマ粘土遊び、医師による健康相談を行いました。やはり、医師やコメディカルには何でも相談出来て安心という声がきかれアロマトリートメントやハーブティーカフェでホッとリラックスの表情を見せ話が弾んでおりました。在宅への訪問トリートメントでは、浮腫のひどい方、肺気腫の方などがおられ医師の診察や相談を経て施術に当たれた事が居住者やスタッフにも安心となりました。

午後からは親子連れが増えて、アロマ粘土遊びが好評で子供達が遊ぶ可愛い姿に集会場全体が笑いに包まれました。

26名の参加者がありました。

仮設住宅管理のYMCAスタッフからも、医療従事者の定期的な介入は殆ど無い状態だったので喜ばれ、今後の訪問を待っておられます。

次は3月11日に第6回目の支援活動になります。

皆様からの参加希望をお待ちしております。

熊本現地調整担当 看護師セラピスト 西別府 友香

小菅医師による子供たちとアロマ粘土遊び

第4回 熊本震災ボランティア活動報告(2016年11月12日)

今回は、益城町総合体育館の避難所が10月末で閉鎖されたため、益城町の木山仮設住宅でボランティア活動を行ないました。

木山仮設住宅には、住宅220戸と集会所があります。仮設住宅は、避難所のニーズと異なり、集会所に来られる方と仮設の家に住んでいる方の支援になります。

まず、仮設住宅内の集会所では、手や足のアロマトリートメントと 小児科医の小菅先生による子供向けの上新粉アロマ粘土遊びを行いました。集会所に来られる方々は、お元気な方で、人との交流も抵抗がない方々が来られました。

その方々はよいのですが、独居老人や足が悪くて一人では外出ができない方々も多く、近所との交流ができない、あるいは交流をしたくない方々も多いようです。私たちは、現地の復興支援室の担当者の方とともに、足が悪くて外出ができない方の住宅に訪問し、下肢の施術をさせて頂きました。

復興支援室の担当者にどのような支援が必要かということを尋ねたところ、「1回や数回のイベント的な支援は不要でお断りしています。継続的に支援をしていただきたいです。」ということでした。私たちのように、被災者に寄り添う形で定期的に継続的に行う支援活動がありがたいということでした。

仮設住宅に住んでいる独居の方や外出ができない方々は、孤独になり、引きこもりになり、どんどん社会とのつながりが減少する傾向があります。また、仮設で住むことができるのは2年間だそうです。その後、どうなるかの心配があるようです。必死で生きている方々に、ほんの少しでも学会の組織としてお手伝いができることは、重要なことだと考えます。

私達が活動を終えて仮設住宅を去る際に、現地の復興支援室室長の秋田様から、「本当に今日はありがとうございました。」と言っていただきました。

熊本支援担当理事 所澤いづみ

集会所の前で、ボランティア
木山仮設住宅

第3回 熊本震災ボランティア活動報告

2016年9月10日(土)に第3回目のアロマボランティアが熊本県益城総合体育館で行われました。

ボランティアスタッフ8名と田川市立病院緩和ケアの河村先生が参加され24名の避難生活を送られている方がたへ手足のアロマトリートメントを行いました。

現在は1000名ほど居た被災者も250名まで減っており仮設住宅や、あき団地などのみなし仮設へと移る移行期でした。「もう3回仮設住宅の抽選に外れた」という方、90歳近くで未だダンボールベッドで過ごす方、辛い生活でも必死に前を向く方々への気持ちの吐き出しをする場になれていたら幸いです。

次回は、11月です。仮設住宅でのボランティアになると思います。また、心を込めて温かいトリートメントをボランティアして頂ける学会員も募集しております。どうぞよろしくお願い致します。

熊本市 看護師セラピスト 西別府 友香

第2回 熊本震災ボランティア活動報告

日時:2016年7月2日(土)10:00~15:00
場所:益城町総合体育館
ボランティア人数:15名
施術者数:43名(男性4名、女性39名)
施術部位:上肢(27)、下肢(25)、肩部(2)、腰部(1)

2階建ての大きな体育館は、何室かの居住空間に分かれており、カーテンで仕切られた大きな部屋に何百の各家庭の個室空間と、オープンスペースに居住しているご家族に分かれていました。私達の関わりは、いろんな思いを背負って体育館という空間で共同生活をしている家族と言うよりは個人に関わることだと思いました。多くの被災者の方から、見えない先への不安があることが、ことばを発しなくてもひしひしと伝わってきました。

活動は居住スペースではなく、広い廊下に畳を3畳敷いて、主に上下肢のアロマトリートメントを行いました。被災者お一人お一人のことは分かりえないけど、分かろうとする優しさがボランティアには必要であると思いました。ボランティアの方々の施術と声かけは、被災者に対する優しさが一杯ありました。

学会が継続的に支援することの重要性と必要性と安心感を感じられた一日でした。

所澤 いづみ

第1回 熊本震災ボランティア活動報告

2016年5月8日(日)、9日(月)の2日間で約1,000人の方が避難されている益城町総合運動公園を中心に(一部、益城中央小学校)にて会員、非会員のアロマセラピスト有志が8日14名、9日11名集まってくださり、93名の方にアロマセラピートリートメントを行いました。

被災者の方々の声に耳を傾け、優しく温かいタッチでアロマセラピートリートメントを行うことで施術後、笑顔で「ありがとう」という言葉がたくさんきかれました。先々の目処もたたず、長い避難所生活でストレスもたまり、心身疲労困憊の被災者の方々に少しでもリラックスして笑顔になっていただけるよう心に寄り添うアロマセラピートリートメントとして今後も長期的な取り組みを計画していく予定です。

九州地方会 会長 川畑 真希子

日本アロマセラピー学会では、被災された方々に対し、アロマセラピーを用いて支援活動を開始いたします。
九州地方会長の川畑真希子氏が中心となり、九州在住の学会員と協力して5月8日と9日に被災地に入ります。
当学会の支援活動としては、賛助企業様からご寄付をいただきましたアロマ用品を被災者の方々に差し上げること、さらに、ハンドトリートメントやフットトリートメントを行い、被災された方々の心身の支えになれるように活動をいたします。この活動は、中長期的な継続的な支援が必要となりますので、今後とも学会員の皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。
*この学会活動にあたり、沢山のアロマ用品をご寄付下さいました賛助企業様「パーフェクトポーションジャパン株式会社、有限会社リリーライン、株式会社アロマ&ライフ社、農業生産法人 吉見メディカルファーム株式会社、株式会社彩生舎」に、心よりお礼を申し上げます。

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