日本アロマセラピー学会とは

理事長ご挨拶

理事長 塩田清二

理事長 塩田清二
星薬科大学 生命科学先導研究センター ペプチド創薬研究室 特任教授

平成27年度の第1回理事会において私が理事長に選出されました。今回で4期目となりますが、これからの2年間よろしくお願い申し上げます。

本学会の重要な使命の一つは、アロマセラピストが施術を行う場合に使用する精油が、人体にとって何故よいのかという科学的根拠(EBM)を、基礎・臨床研究を通じて明らかにすることです。さらに人体に使用する精油の効能のみならず副作用についても十分に精査し、精油を使用する場合に人体に対する安全性にも十分に配慮する必要があります。2012年は京都で第1回の国際アロマセラピー学会が開催され、7カ国から800名以上の参加者があり大変有意義な国際交流ができました。本学会ではさらに学会の国際化を促進し、日本から世界に向かってメディカルアロマセラピーの情報発信をしていくことが出来るように努力してまいります。本学会ではオンラインジャーナル化を英文論文で掲載することを予定しています。本学会会員の皆さまには、このアロマセラピーの知識および技能の更なる向上を目指して研鑽されることを期待しております。

ところで、日本の医療は現在大きな曲がり角に来ているといってもよいでしょう。従来の西洋医学一辺倒の医療のやり方は限界に来ています。本邦における医療費の高騰はすさまじく、毎年1.5兆円ずつ増加し、今では国家予算の半分くらいにまできております。このまま行くと医療費で国家予算の大半が費やされることになります。それを防ぐためには何が必要でしょうか。それは、今でのように病気になってから医師のところに行くのではなく、病気にならないように国民一人一人が自分の健康管理をきちんと行い、予防医学を押し進めることが超高齢化社会の日本においてぜひとも必要だということになります。統合医療は、その意味で西洋医学と伝統医学のよいところを取り入れ、自然治癒力を高めることに特色があります。つまり予防医学的な配慮をすることによって、特に老人医療費のみならず、生活習慣病に対しても医療費を軽減できることができます。

アロマセラピーは統合医療の重要なメンバーの一つであり、本学会としてはそのEBMを明らかにし、さらにその基礎研究のみならず臨床応用を積極的に推進していきたいと考えています。幸い、公的資金としてアロマセラピーのEBMを明らかにすること、さらにガイドラインを作成することが可能となりました。どうか学会会員の皆さまも、本学会が推進するアロマセラピーを日本の医療に積極的に広め、一般市民にあまねく普及させるために日々努力していただきたいと存じます。どうかよろしくお願いいたします。

略 歴

昭和大学大学医学部顕微(第一)解剖学講座主任教授(平成11年~平成27年)、昭和大学大学院医学研究科細胞構造分野教授(平成11年~平成27年)、昭和大学ハイテクリサーチセンター研究員(平成11年~平成27年)、昭和大学富士吉田教育部兼任教授(平成18年~21年)、米国チュレーン大学医学部客員教授(平成13年~平成27年) 昭和49年 早稲田大学教育学部生物学研究科卒業、昭和51年 新潟大学理学研究科修士課程修了、昭和51年 昭和大学医学部第一解剖学教室助手、昭和58年 医学博士(昭和大学)、昭和58年 昭和大学医学部第一解剖学教室専任講師、平成9年 同助教授、平成11年 同主任教授(現在に至る)、平成13年 米国チューレン大学医学部教授(兼任)、平成27年星薬科大学特任教授

学会活動:(国内学会)

日本アロマセラピー学会理事、理事長(平成19年~) 日本糖尿病・肥満動物学会常務理事(平成19年~平成26年) 日本統合医療学会理事、執行役員(平成24年~) GPCR研究会代表(平成24年~)、INPS日本支部長(平成23年~)、日本解剖学会評議員、日本組織細胞化学会評議員、日本肥満学会評議員 日本比較内分泌学会幹事、日本下垂体研究会幹事

学会活動: (国際学会)

VIP/PACAP 国際学会理事 Regulatory Peptides 国際学会理事

雑誌編集:

日本アロマセラピー学会誌編集委員、編集委員長 (2003-2006) “PEPTIDES” Editorial Advisory Board (2004-2016), “CURRENT PHARMACEUTICAL DESIGN” Editorial Advisory Board (2002-), “THE OPEN MEDICAL CHEMISTRY JOUNAL” Editorial Board (2007-), “Regulatory Peptides” Editorial Board (2009-), “J Molecular Neuroscience” Editorial Board (2009-), “Anatomical Science International” Section Editor (2009-)

主な研究歴

2015年4月現在 星薬科大学生命科学先導研究センター 特任教授

現在研究室で行なっている主な研究

  • 虚血性神経細胞死の機構解明と細胞死防御法の研究
  • GPCRリガンドの機能形態学的研究
  • 神経細胞および下垂体前葉細胞の個体発生と分化制御機構と再生医学の研究
  • 生活習慣病(メタボリックシンドロームに関わる)とくに摂食調節の機構解明と予防・治療法の開発

今までに行なって来た研究の履歴

2001年-
文科省新学術領域研究計画研究代表者
2008年-2013年
文科省戦略的研究基盤形成支援事業研究代表者
2002年-2004年
科学技術振興機構・研究成果最適移転事業(岡田代表)・研究サブリーダー
2002年-2004年
厚生労働科学研究補助金・ヒトゲノム再生医療等研究事業・研究領域「新規腸管増殖・再生因子のクローニングに関する研究」(岩倉代表)研究分担者
2000年-2002年
科学技術振興事業団・戦略的基礎研究推進事業(CREST)・研究領域「生体防御のメカニズム」(岡田代表)研究分担者
1997年-1999年
昭和大学医学部第1解剖学・助教授: PACAPの神経細胞死抑制機構の研究
1993年-1994年
米国チューレン大学・日米生物医学研究所・visiting associate professor: PACAPの脳と精巣における形態学的研究
1983年-1997年
昭和大学医学部第1解剖学・講師: 視床下部ホルモン産生ニューロンの機能形態学的研究
1976年-1983年
昭和大学医学部第1解剖学教室・助手:脳脊髄液接触ニューロンの形態学的研究
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